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高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
平成25年6月 Vol.12
☆資金繰りを改善するには?
今回はどうすれば資金繰りが改善できるかを考えてみたいと思います。売上を増やす、原価や経費を減らすことにより利益を増やすことができれば当然資金繰りがよくなります。それ以外にも以下のように売掛金や在庫の金額を圧縮することなども資金繰りの改善につながります。
1. 売掛金の管理
売上を計上しても回収するまではお金になりません。そのため業績がよくなるときなどは売上と利益が増えているのに資金繰りが厳しいという状態がおこりがちです。
売掛金のサイトを短くすると当然資金繰りは改善します。ただし相手のあることですから勝手にサイト短縮はできません。ただし、契約どおりにお金が払われたかどうかの確認を行い、遅延している場合にフォローすることはとても重要です。細かいことですが、遅延している売掛金がいくつか重なると全体として資金繰りが悪化する可能性もあるので業務の基本動作として回収管理を強化することは資金繰り改善の一つとなります。
2. 在庫の圧縮
営業強化のために在庫品目を増やしたり在庫量を増やすことがあります。また海外からの輸入を船で行なう場合に1コンテナでの購入にすると大幅に物流費が下がることがあります。その場合は在庫が大きく増加するので資金繰りが逼迫することがあります。
コストと資金のバランスとなりますが、特に新商品の購入でまだ売ったことのないものなどは最初のほうは飛行機での小ロットの購入が資金繰り上はベターです。輸送費が高くなっても在庫が売れ残るという経営リスクも大幅に軽減できます。在庫は回転が重要といわれるのはそのためです。
また当たり前のことですが発注頻度を増やすことが在庫金額の削減につながります。私も勤めていたときに子会社で月に一度だけ発注する社長さんがいましたので、それを2週間に1回にしてもらい、その後毎週にしてもらうことにより大幅な在庫削減が出来たことがあります。仕事のやり方を見直しすることも資金繰り改善につながる例です。