高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
平成28年8月 Vol.50
■フィンテック、クラウド
最近よく耳にします。いずれもITで我々の仕事の経理にも関係します。これらの説明もあるので弥生会計主催の会計事務所向けセミナ-に参加しました。岡本社長のプレゼンでした。この方は東大、野村総研、MBA、ボストンコンサル出身で一流のビジネスマン共通のわかりやすい資料・説明など流石でした。
さて内容ですが、時代は会計事務所での記帳代行から、会社での自計化をへて次は入力の自動化という話です。手書きの時代は仕訳作成→元帳作成→試算表という流れが、パソコン入力になると仕訳入力と同時に元帳、試算表が出来上がりますが、さらに入力を領収書や銀行のインターネットバンクの明細のデータ取り込みという流れです。確かにITの進化で会計業界も変わっていくので大変参考になりました。ただし入力の自動化は目的ではなく手段であり、事務の合理化をどうするかというだけの話で、やはり大事なのは本質的になにが目的かです。
■会計の本質的な価値とは?
会計の本質的な価値とは「自社の事業が今どんな状況にあるかを正確に、かつタイムリ-に把握すること」、会計事務所の本質的な価値とは「お客さまの事業が今どんな状況にあるかを正確に、かつタイムリーに把握することを支援し、それによって、お客さまの事業の健全な運営と発展を実現する」ということでした。これらは大昔からまた未来においてもずっと同じです。
■今後の会計業界
フィンテックやクラウドにより極端な議論では会計事務所もなくなるという話もありますが、本質的な価値を提供できている会計事務所の将来は明るいとのことです。本質的な価値でない部分はどんどんと自動化されていき、本質的な価値はより一層重視されるようになるとのことでした。本質的な価値を提供し、お客さまの事業の健全な運営と発展を実現するよう努めなければなりませんね。
■弥生会計からのお知らせ
現在のプログラムでは29年4月以降消費税率10%となっています。弥生の安心サポートで修正プログラムが送られます。逆をいえば安心サポートに入っていなければ対応バージョンを買わなければなりません。いつものようにこれに関しては不満が残りますが対応をお願いいたします。