高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
平成29年9月 Vol.63
■儲かる飲食店経営
いつもの癖でまたタイトルを見て本を買いました。渡辺大河という飲食店のフランチャイズを伸ばしている方でした。最近飲食店のお客様が増えてきているのでこの分野が気になります。他の業界でも共通することもあるのでこの本のなかで共感できるポイントを紹介します。
●時間別売上分析をすべき
当然ながら最も効果的なシフトを組むためです。時間ごとに人件費が売上のどのくらいを占めるかを確認します。
●初期投資を徹底して抑える
工事費を抑えるためには自分たちでできることは自分たちでやること。壁紙の貼り付けなどは自分たちでも可能とされています。
●大繁盛しない前提で事業計画を組み立てる
30分に1組の来客でも失敗しない事業計画を立てることとされています。一般的にかなり満席で計画を立てる人が多いので参考になりました。
●売価に原価を合わせるが原価から売価を出さない
300円なら食べたいのであれば仕入れは100円までとします。仕入れが200円かかったから600円とすると売れません。
●坪単価1万円、18坪程度の小さな店舗を3等駅に
コストを抑えて、少ない客入りでも初期投資の回収を目指すなら2等立地や地方の駅前物件が手堅いようです。
●クーポン、口コミサイトに頼りすぎない
これは他の業種でも共通でネット業者経由でYさんやGさんばかりが儲かる世の中です。賛同します。
●人財の質を下げるリスクのある夜間営業はしない
家賃は月額決まっているので売上を増やしてコストを薄めたいと思いますがいい働き手がいない場合は無理のない営業時間にすべきです。また時間別売上分析とも関連します。ほとんど人が入らないのに営業をしていると人件費が余分にかかります。