高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
平成30年2月 Vol.68
■バブル再来?
昨年から平野ノラ、大阪府立登美丘高校のバブリーダンス、ダンシングヒーローのリバイバルなどバブル再来のムードが出てきています。株価もかなり上昇しています。当たると評判の、みずほ総合研究所の「とんでも予想」2018年版というのを見つけました。「とんでも予想」は可能性は低いが発生した場合重要性が高いものを毎年10項目上げているようです。2016年はトランプ大統領当選を予想しました。
2018年の10項目のなかに「日米欧ともバブルの様相を強め、日経平均は3万円、ダウ平均は3万ドルを突破。日本では高級車やクルーザーが飛ぶように売れ、六本木のジュリアナ東京が復活、繁華街ではタクシーが拾えないといった平成最後の「世紀末」ブームに」とあります。 株価3万円はなかなか想像しずらいのですが、ここはやはり予想が当たった場合の準備を考えてみたいです。株価が上がるのであればもちろん今から買えばいいのですがこればかりはわかりません。
30年前のバブルを思い出しながら気になることを記載しておきます。一つ目は雇用対策です。80年代後半、バブル景気のときには私の実家の新聞販売店などでは労務倒産が心配されました。景気がよく、いろんな仕事があるので新聞配達をしてくれる人が足りないのです。これを現在に当てはめると想定できることがあるでしょう。
2つ目はバブルの反動は必ず来るということです。山高ければ谷深しということで反動の大きさも心配です。学習効果もあるので80年代後半のような土地価格の異常な高騰はないと思いますが、一部で調整が入ることもあります。あくまで個人的に感じていることですが、相続税対策も含めた過度な不動産投資や、人口減少による不動産あまりが心配です。海外資本などによる需要が続くと供給過剰も吸収しますが、需給のバランスが気になります。それと前回も書きましたが長い間、金利のない世界が続きましたが、さすがにバブルとなると金利が動きだすと考えておくべきでしょう。
世の中、多少バブル再来で楽しくなればいいのですが、いろんなことを考えておきたいということでした。