高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
平成30年12月 Vol.78
■直接法のキャッシュフロー作成
今回は直接法のキャッシュフロー作成講座です。
売上高 | 2500 |
原価 | 2000 |
売上総利益 | 500 |
人件費 | 200 |
経費 | 100 |
償却費 | 100 |
利息 | 30 |
利益 | 70 |
前期末 | 当期末 | |
---|---|---|
現預金 | 150 | 70 |
在庫 | 250 | 300 |
売掛金 | 200 | 300 |
固定資産 | 300 | 200 |
買掛金 | 200 | 150 |
借入金 | 200 | 150 |
資本金 | 500 | 500 |
利益剰余金 | 0 | 70 |
前回と同じPLとBSですが直接法では資金繰表と同じようなひな形になります。売掛回収は前期末売掛金+売上高-当期末売掛金です。前期の売掛金がすべて回収し、当期の売上のうち期末売掛金が未回収となります。
■直接法でのCF
期首現金 | 150 |
売掛回収 | 2400 |
仕入支払 | 2100 |
人件費 | 200 |
経費 | 100 |
利息 | 30 |
借入返済 | 50 |
期末現金 | 70 |
一番、難しいのは仕入支払額の出し方です。原価と在庫から仕入額がわかります。以下の表のXです。仕入額がわかれば買掛金の前期末、当期末を見れば支払額(以下の表のY)がわかります。
仕入類
250 | 2000 |
X | 300 |
X=2000+300-250
X=2050
仕入支払
200 | Y |
2050 | 150 |
Y=200+2050-150
Y=2100
人件費、経費、利息、借入金などはすべて現金で支払った前提です。キャッシュフローはPL、BSの後ろに隠れていたことがわかりますね。不思議な気がしませんか?