高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
平成31年2月 Vol.80
■シャワー付きトイレ
先日、テレビでシャワー付きトイレをアメリカのオクラホマに土産に持っていく番組を見ました。日本人と結婚したことから本国の母と絶縁状態になっていたのが復縁されたという番組で、そのなかで土産のなかにシャワー付きトイレもありました。「茶道」や「おせち料理」など日本の良さを伝え、日本嫌いの母親に少しでも日本のいいところをわかってもらおうという場面もありました。「シャワー付きトイレ」も日本が開発した商品ですがアメリカではほとんどの人が使ったことがないとのことでした。
これを見ながらいろんなことが思い出されました。我が家もシャワー付きトイレになったのはシンガポールから帰国後なので2001年ごろとすると18年ぐらい前です。シンガポールでも私がいた2000年ごろある日本人がこの素晴らしい商品をシンガポールで売ろうとしていた人がいましたが、確か水に関する国の規制などがありなかなか許認可をもらえず苦労されていた人がいました。その後の結果は知らないですが。
おそらく日本でもこの20年くらいの間の普及が急速でかなり増えたという印象です。マーケティングの観点で見ればこれから海外もきっと普及すると想定はできます。先ほどのシンガポールで普及させようとしていた日本人の方はもしかすると早すぎた?のかもしれません。このようにいい商品だっととしても必ず売れるとは限らないのがビジネスとして難しいですね。
ビジネスの観点で考えるとこの商品は世の中に必要かどうかです。日本でこれほど増えたということは必要であったといえるということです。ではなぜこの20年の間に海外で普及しなかったかです。おそらく先ほどのシンガポールの日本人のように海外で売ろうとした人は他にもいるはずです。値段が高すぎた?という可能性もあります。
そこで値段ですが他の家電と同じようにかなり下がってきています。量産によりコストダウンが進んだのでしょうか?そう考えると他の白物家電と同じように低価格で量産できるのであれば日本は他国で同じものを作られると負けるかもしれない?などです。技術としてはセンサやメカなど日本企業が得意とする領域ですが他の白物家電との違いがなければ日本メーカーは勝てないかもしれません。
次に売り方です。日本では家を建てるときにセットでつけるケース、トイレの改装で別につけるケースがありますが、海外ではどうだろうか?自分でつける人もいますが設置に難しさもあるので誰と提携するかなど?いろいろと考えることがあります。
ちなみに私は昨年10年ぶりぐらいに株を少しだけ買いました。シャワー付きトイレの会社です。現時点では少し含み損ですが海外で急速に売れて株価も上がることを期待しています。