コロナ後の働き方改革|横浜市港北区鶴見区で税理士は 株式会社CFO 高橋和徳税理士事務所

コロナ後の働き方改革|横浜市港北区鶴見区で税理士は高橋和徳税理士事務所

高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。

事務所通信

令和3年1月 Vol.103

新年あけましておめでとうございます。昨年は大変な一年でした。コロナにより生活のパターンや働き方にも変化が生じました。今回は働き方について書いてみます。

■コロナ後の働き方改革

政府主導の働き方改革によるいろんな取り組みがありました。一部のブラック企業での過労死などが問題になり、反対に極端に雇用者側に厳しいところも増えましたが実際のところは規制ばかり増えたというのが正直な印象でした。

ところが昨年のコロナにより世の中が大きく変わりました。大企業のホワイトカラーを中心に在宅勤務が急速に増えました。現場の仕事や中小企業では在宅勤務が難しいですが、コロナが収まってもこれまでのような働き方には戻らないのではないかという声もあります。

そこで今回は働き方を考えてみたいと思います。

■昭和の働き方

私は平成元年社会人組なので昭和の働き方はアルバイトや家業での経験しかありませんが、とにかくアナログだったイメージです。書類などもすべて手書きなので今の若い人は信じられないと思います。

日本は戦後急速に発展し、昭和の終わりにはjapan as number1とまで世界で言われたこともあります。真面目な性格で大部分の人は組織の体制に従順で個人よりも組織、会社という時代だったと思います。そのため組織のリーダーが正しい方向に導けば成果があがったのでしょう。個人を犠牲にしても会社が成長した結果、個人にも恩恵があるというスタイルでした。

一方、戦前の日本と同じように組織の方針にはおかしいと思っても従ってしまうのが日本人の特徴なので間違った方向に向かうと大変です。それと日本的経営の大きな特徴の一つが終身雇用でした。一つの会社に定年まで勤めるのがあたりまえで、職種での採用なども少なかったです。「寄らば大樹の陰」というのもあり私もそうでした。

それから日本ではお父さんは外に働きに行きお母さんは専業主婦というのが昭和のイメージでした。我が家にない昭和の父の威厳に私はなんとなく憧れてしまいますが―――

■平成の働き方

失われた20年などと言われ日本の成長が減速した時代でした。ちょうど昭和の終わりごろからOA改革というようなことでワープロなどが出始めましたが、液晶の表示は2,3行しかないようなワープロでした。

私のいた会社でも平成のはじめには10人あたりに数台のパソコン、ワープロしかなかったように記憶しています。各自の机の上にはパソコンはなくパソコンやワープロはみんなで交代に使うという感じでした。

その後パソコンは1人1台になりました。大きな変化はやはりマイクロソフトのウィンドウズです。OSの標準化が画期的でした。90年の終わりごろから携帯電話も普及し、だれもが持つようになりました。これらは90年代の出来事です。

90年代の終わりごろから本格的なインターネットの時代になり、仕事をするにもインターネットがかかせなくなりました。スマホも普及し外にいながらもいろんな情報にアクセスができる時代です。ところが会社に行って皆で仕事をするというところは大きく変わりませんでした。

平成での大きな出来事は2000年ごろのITバブルのあとに大手企業でもこれまでなかったリストラが始まったことです。早期退職などの勧告です。

これにより逆に優秀な人材がやめてしまい、これらの優秀な人材がサムソンなどで雇用されたという話もありました。日本が日本型経営の一つを手放しました。海外の株主からの外圧が強く業績の悪い日本企業にコスト削減を迫り短期の利益追求が求められました。大きな会社では人件費を減らすことで短期的にはコスト削減ができV字回復をした会社が多かったですが大切ななにかを失った気がします。

1か所で滅私奉公するという言葉が「一生懸命」ですが、これがなくなり職種での採用や転職が当たり前になってきました。長期間組織に帰属しての成果よりも短期での成果が求められるようにもなりました。昭和に比べ少し個人主義が強まった印象です。

■令和の働き方

平成の終わりごろにはクラウドがブームになり会社のサーバーで仕事をせずにインターネット経由で仕事をする環境が大企業では始まりました。すでに在宅勤務のインフラが大手ではありました。そこで今回のコロナによる外出自粛要請で一気に大企業では在宅勤務が普及しました。

コロナもワクチンなどにより必ず収束しますが今後の働き方はどうなっていくのでしょうか?

ZOOMなどでのミーティングもありますが人と人との接点がだんだんなくなっていくように思います。会って話す、電話で話す、メールでやり取りするなどいろんなコミュニケーションがありますがやはり一番わかりあえるのは顔をあわせて話をしながら相手の理解度もお互いに確認することです。これから令和の時代はどのような働き方になるのでしょうか?

またこれまでなかった副業が認められてきました。以前では考えられなかったことです。

昭和、平成とそれぞれいい面と悪い面がありますが令和ではますます自己責任と成果が求められるように思います。また最近はコロナで外国の方が日本に来にくくなっていますが、少子高齢化の大きな流れのなかでこれからも優秀な外国人がたくさん日本に来られます。日本に来られている外国人の方は本当に優秀です。彼らと競争しなければならないことがわかります。

答えはありませんが、昭和、平成を懐かしみながら今回はこれからの令和の働き方を少し考えて見ました。なお私が感じたことを記載しましたが正しい理解かどうかはわかりませんのでご了承願います。

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