高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
令和5年4月 Vol.130
■クレジットカード詐欺
先日、長女がクレジットカード詐欺の被害にあいました。買い物をしようとしてクレジットカードを使おうとすると使えなくなっているので判明しました。不正利用の形跡があるのでカード会社が止めていたとのことです。
カード自体は所有しており、どこで番号などが盗まれたのかわからないようです。不正利用された金額は返金されるようです。
フィッシング詐欺やスキミング詐欺などもあるようですが、今回はなりすまし詐欺かネットショップからの情報漏洩だろうと推測します。これはすべての人が遭遇する可能性のある詐欺です。あらためて犯罪が身近にあると感じました。偽のカードを使って決済がされていてうっかりしていると気づかない金額での不正が多いようです。
三井住友カードのサイトを見ると、一般社団法人日本クレジット協会の調査によると、2021年第4四半期(10月~12月分)の不正利用被害額は93.2億円です。詐欺にあった金額は戻ってくるようですが詐欺に気づかないこともあるので要注意です。
■対策
以下対策を考えてみました。
必要以上の数のカードを作らない。たくさんのカードを作ると所有していることすら忘れる可能性もあります。そして銀行口座明細を見ないと決済されていることすら気づかないこともあります。逆に必ず複数カードを持つことの必要性もあります。カードの磁気不良があったり、今回のようにカードを止める必要がある場合のためです。
必ずカード明細を確認する。いつも会社の業務用の場合はカード使用の場合も必ず領収書を保存することをお願いしていますが、領収書と明細を毎回確認することで身に覚えのない不正が見つかります。(もちろん経理の要件としてカードの領収書も必要です。)
カードでの決済数を減らす。決済の数が多いと不正が混ざっていても気づきにくいためです。ポイントをためるためになるべくなんでもカード利用という選択もありますが今回はマイナスに作用します。
セキュリティコードにマスキングテープをはる人もいますが、ネットからの情報漏洩は防げないです。
少し話はそれて毎々同じ話で恐縮ですが、経理の立場からのお願いとしてはカードを仕事用と生活用に必ずわけていただくこと、それぞれで領収書を保存し、明細と毎回確認すること、クレジットカード決済の領収書と現金の領収書をわけること、使いすぎないことをお願いして今回の話を終わりたいと思います。皆様カード被害と使いすぎにはお気を付けください。