高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
令和6年10月 Vol.148
■再生エネルギー5割目標
9月24日の日経新聞に、政府は2024年度にエネルギーの中長期戦略を見直し、50年代には再生可能エネルギーの比率を2割から5割に引き上げ、脱炭素社会を実現する道筋を描くと書かれていました。
その1週間くらい前に、たまたまサンドウィッチマンの「帰れマンデー」をなんとなく見てました。毎回、バスや電車を乗り継いで途中でご飯を食べる店を探す番組ですが、今回は黒部ダムでした。ケーブルカー、バス、トロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカーの5つを乗り継いで、立山から黒部ダムに行くコースでした。
大自然の景色もよかったですが、それ以上に、昭和50年代に黒部ダムを人力で山を登り資材を運び作り上げた映像が流されていました。本当にすごい映像でびっくりしました。
オイルショックなどで電力が不足することへの対応として、日本の資源としてある水力を利用した発電です。まさに再生エネルギーの先端です。3000メートル級の山に重い荷物を背負い、道なき道を進んでいく姿は感動です。先人のすごさを知ることができました。
■国家事業
黒部ダムもそうですが、戦後日本の先人たちにより、新幹線やさまざまなインフラなどが国家事業として作られました。そのおかげで私たちが豊かに暮らすことができることを、あらためて考えさせられました。
平成、令和とだんだんモノづくりから別の産業にシフトしていっているように思いますが、あらためて国家事業として人々の暮らしに役に立つものが必要なのではと思っています。
■洋上風力
再生エネルギー5割に向けて投資すべきは、洋上風力と書かれていました。五島列島や北九州市などの地方主導で、洋上風力のプロジェクトが動いています。
北九州市などは自らの市でモデルを作り、そのモデルを他の地域にも展開しようとしているようです。ぜひ北九州市のプロジェクトを成功させてほしいです。
エネルギーの創造と新しい産業の創造、さらにはパッケージの輸出などまでできればと夢は広がりますね。
風車はデンマーク製らしいです。調べると、デンマークは電力の50%を風力発電、70%が再生エネルギーとのことでした。すごいですね。
風車は外から見るとすごくシンプルに見えますが部品点数がなんと2万個もあるようです。中の歯車などが重要なようです。
投資費用と発電量の投資対効果がどれくらいあがるのかなどで、これから技術的にもブレークスルーしなければならないこともたくさんあると思いますが、かなり期待できます。これこそが国家事業として積極的に行うべきものだと思いました。
お客様で風力発電に関連されている会社もあり、その意味でも個人的に風力発電はとても推しで、とても気になります。