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ご挨拶
私どもは平成21年1月に横浜市で開業した税理士事務所です。「お客様への安心と満足の提供」をめざし、横浜を中心に税理士の仕事を通じ中小企業、個人事業主のお客様に少しでもお役にたちたいと思い日々活動しております。
どうすれば売上を伸ばすことができるのか、どうすれば利益を出すことができるのか、資金繰りの課題はどう改善するのかなどを経理という羅針盤を使い、お客様といっしょに考えてまいります。
税金や経理のことはわかりにくいですがこれらをお客様に理解していただくために丁寧な説明とコミュニケーションを重視しております。経理を経営にいかすことができ、お客様の会社によくなっていただくことが我々の喜びです。
業務・サービス内容
事務所通信
令和7年3月 Vol.153
■ザイム真理教
1月末に森永卓郎さんがなくなられました。闘病中も亡くなる前の日まで仕事をされていたすごい方です。ご冥福をお祈りします。私も昨年くらいから「ザイム真理教」や「官僚生態図鑑」という森永さんの本を読みました。面白い本でしたのでお勧めです。
本の冒頭に以下が書かれています。
「最近、ネットの世界では「ザイム真理教」という言葉が頻繁に使われるようになった。財務省は、宗教を通り越して、カルト教団化している。そして、その教義を守る限り、日本経済は転落を続け、国民生活は貧困化する一方になる。本書では、なぜザイム真理教が生まれ、それがどのように国民生活を破壊するかというメカニズムを述べていこうと思う。」
「財政均衡主義は、政界や財界、学界をはじめ一般国民にまで幅広く、そして深く浸透している。税収の範囲内で財政支出をしなければならないという理念は、われわれの暮らしになぞらえると、至極当然のことだと理解しやすいからだ。しかし、国全体の財政にとって財政均衡主義は誤っているどころか大きな弊害をもたらす政策だ。」と書かれています。
嘉悦大学教授で旧大蔵省出身の高橋洋一さんなども同じような論調です。国の所有している資産のことはなにもいわずに負債ばかりを財務省は強調すると言われています。
これらを読んでいるとなにが正しいのかよくわからなくなりますが、私はそこに関しては疑問があります。
失われた30年間に同じことの繰り返しでお金を使いすぎた結果が、国民一人当たり1000万円超えの国の借金になっていると思っています。国の負債がGDP200%超えが日本だけなら、国の資産のGDP200%超えも日本だけのようです。
森永さんや高橋洋一さんは、政府や財務省は国の借金のことばかりを取り上げて、公共資産をカウントしてないとか日銀を含めていないなどとのことですが、国の借金が多いのは事実であり、道路や橋などの公共資産も資産ではあるものの、老朽化して修理が必要なものもかなりあるので、実際の資産価値はかなり低いものになると思います。
国の借金は現世代が足りないお金を借りて後世に問題を先送りしているので、若い人達が気の毒です。最近の道路の陥没事故などを見ても、設備が老朽化している問題がありそうです。
森永さんは、日本経済が30年間ほとんど成長しなかった最大の理由は「急激な増税と社会保険料アップで手取り収入が減ってしまったから」とのことです。
使えるお金が減れば消費が落ちる。ザイム真理教は国民生活どころか日本経済まで破壊してしまったと書かれていますが、経済が成長しないのは財務省が財政均衡主義をとるからという論理ではなく、別なところにあるように思います。
個人的にはなにか問題があれば、もぐらたたきの法律ばかりを作り、世の中の仕組みが複雑化して生産性が下がるようなことの繰り返しで、ガラパコス化しているのが諸悪の根源のような気がしています。
考え方は人それぞれですが、いずれにしても森永さんの本はお勧めです。