税理士を横浜市港北区でお探しの方は高橋和徳税理士事務所へ
ご挨拶
私どもは平成21年1月に横浜市で開業した税理士事務所です。「お客様への安心と満足の提供」をめざし、横浜を中心に税理士の仕事を通じ中小企業、個人事業主のお客様に少しでもお役にたちたいと思い日々活動しております。
どうすれば売上を伸ばすことができるのか、どうすれば利益を出すことができるのか、資金繰りの課題はどう改善するのかなどを経理という羅針盤を使い、お客様といっしょに考えてまいります。
税金や経理のことはわかりにくいですがこれらをお客様に理解していただくために丁寧な説明とコミュニケーションを重視しております。経理を経営にいかすことができ、お客様の会社によくなっていただくことが我々の喜びです。
業務・サービス内容
事務所通信
令和8年8月 Vol.170
■「金融工学の狼」(デリバティブに注意!)
最近、読み始めた黒木亮さんの小説です。黒木亮さんや楡修平さんの経済小説は非常に面白いのでお勧めです。
この本はデリバティブといった金融工学に基づいた金融商品が出てきます。某地銀が素人に金融商品を売り込み大きな元本割れを起こしたというようなところから始まります。通常金利が1%くらいなのに、6%もの金利が付く商品がありましたが、その金利のなかにはオプションの売却益が含まれており、結果的には元本が60%もなくなったという話でした。
売った銀行はリスクを説明せず、たっぷり手数料を取っています。美味しい話には要注意ということです。
30年以上も前になりますが、非常に面白いファイナンスの先生がいました。その先生は毒舌で数学が苦手な人でも理解できる話をしてくれていました。その先生によるとセキュリタイゼーションという金融の証券化は大阪で進んでいるといっていました。難波の駅前で11枚入り3000円の電車の回数券を1枚づつ300円でばら売りしているおばちゃんがいたという落ちでした。全部売れば300円の利益です。
その先生はデリバティブは、米銀などの外資系が日本に持ち込み都銀がそれを買って損をして、次に都銀は地銀に売り、地銀は信用金庫、企業に売りそれぞれ買った人が損をしたと言っていました。
強いものが弱いものから搾取をして、弱いものはさらに弱いものから搾取をするという構図です。
デリバティブとはオプションなどの金融工学を使った商品です。オプションを売ることにより対価をもらい、オプションが行使されなければもらった分だけ利益ですが、ある一定の金額に行くとオプションが行使されるので大きな損が生じます。損害保険会社の保険料のようなものです。
なにもなければ損害保険会社は保険料をもらい利益ですが、災害や事故が生じた場合は払わなければなりません。そして銀行などの金融機関はリスクを負わずそれらを組成する手数料を稼ぎます。
数か月前にあるお客様から銀行から為替ヘッジに関する商品を紹介されたので、どう思うかと聞かれました。まさにデリバティブが含まれている商品でした。
私もお客様から聞いた商品は銀行がどれくらい手数料をとっているか見えない商品で、銀行だけが儲かるような商品のようだったので購入しないほうがよいとお勧めしました。オプションを売ることによるそのオプション料が理論価格でいくらになるのか、その商品に含まれているリスクはどれくらいなのかを把握せずにデリバティブが内包されている商品の購入はやめましょう。
とはいえ、私も昔は少しオプションやスワップといった金融工学を駆使した商品にかかわることもあったのでこのような小説を読むと昔の仕事を思い出します。はじめてデリバティブに出会ったときに世の中にはこんな面白いものがあるのかと思いました。













