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事務所通信

平成25年9月 Vol.15

半沢直樹から学ぶこと

今月は少し柔らかい話題です。「倍返し」で7月からテレビドラマで高視聴率を稼ぐ「池井戸潤」の作品の「半沢直樹」に関してです。池井戸潤の小説は私も大好きでよく読みます。経済小説では古くは山崎豊子、高杉良、最近では黒木亮、楡周平、江上剛などの小説もお奨めですが池井戸潤さんの小説は中小企業に焦点があたっているものが多く、私たち中小企業にとって元気をもらうことが出来ます。「空とぶタイヤ」「下町ロケット」「鉄の骨」などが有名です。大企業の不正、リコール隠し、それに影響を受ける中小企業が多いパターンです。

さて半沢直樹から学ぶことですが、銀行や国税局の動き、それに影響を受ける中小企業という部分です。すべての中小企業にとってお客様や従業員、仕入先、外注さんなどとともに必ず出てくる利害関係者が銀行であり、税務署なのです。テレビを見ていてもわかることは彼らは組織で動いていることです。組織で動くということは共通の理屈も必要であり、現場から持ち帰った課題を組織に対して説得させるという内部の仕事もあるということです。ドラマなどでは特に理不尽な部分が強調されますが、だいたいは普通の担当者が多く、話せばわかってくれるケースも多いのです。相手の立場を理解することが結果的にこちらに有利になることも多いのです。

私のお客様で銀行さんや税務署とうまく付き合われている方の事例があるので紹介します。この方はまず相手の立場を尊重されます。銀行の担当者もなんとかお金を貸すことにより成績を上げたいのですが、どうすれば貸しやすくするかを考えるのです。つまり相手が社内で稟議をあげ組織の承認を得るための情報を用意するのです。決して粉飾決算などをするということではありません。優秀な銀行の方であれば向こうから必要な情報を取りに来ますが、なかには気づかない方もいますのでこちらから情報提供することも必要なこともあります。税務署も怖いところというイメージがありますがその方は税務調査の場面でも指導してもらっているというスタンスを取られます。相手を尊重して余分な税金を払う必要はもちろんありません。私もこのお客様よりこのようなスタンスが会社にとっていい結果になるということを学ばせていただきました。