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高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
平成25年11月 Vol.17
☆NISA
最近テレビでよくNISA(少額投資非課税制度)のCMを見かけます。これは来年から始まる年間100万円、総額500万円までの投資にかかる運用益を最大5年間、非課税にするものです。これを機会に投資を始めようとする人もいるようです。
なお今年中は上場株式の売却益に対する課税(所得税・住民税)が10%だったのが来年から20%になります。上場株式で含み益のある銘柄を今年中に売るというのも一つの選択です。
NISAは金融機関に口座開設をしなければなりませんが、手続きは簡単です。私も先日とりあえず口座開設だけは申し込みました。今回はこれに関連して投資の話をしたいと思います。
☆やってはいけない投資(その1)
私もサラリーマン時代は財務の仕事が長く会社の資金運用の仕事もしていました。今から20年以上も前になりますが金融工学を駆使したオプションなどの金融派生商品(デリバティブ)を始めて知ったときは、非常に興味を持ち、ずいぶん勉強もしました。
デリバティブの概要は理解しましたが、完全に理解するには理系の頭がいるので私には少し無理でした。これらをうまく活用して稼ぐというのはかなり難しいものです。デリバティブの仕組みを理解せずに安易に活用するのは避けていただきたいと思います。なおリーマンショックの一因もデリバティブにあるといわれています。
☆やってはいけない投資(その2)
もうひとつは英語が出来ない人は海外での投資はやらないほうがよいということです。
数年前から香港やシンガポールに口座を持ち、そこで運用するということがはやりました。一時は会計事務所なども窓口になり中小企業のお客様を香港に連れて行くツアーなどもありました。
口座開設のときは同行者がいても口座解約などは自分でやる必要があります。また資料もすべて英語ですから運用の結果もよくわからないこととなります。自分ですべてできる人以外はやめたほうがいいでしょう。
以上やってはいけない投資を2つ書きましたが、投資そのものが悪いわけではありません。無理のない金額で貯蓄のように続けることができる投資がよさそうです。