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事務所通信

平成26年6月 Vol.24

☆「逆説の思考(総合法令出版)」

今回は菅正至さんという経営コンサルタントの方の書かれた本の紹介です。

菅さんとは数年前にある会合で知り合いました。先日久しぶりにご連絡いただくとともにこの本を送付いただいたので早速読みました。菅さんによると、ビジネスに関わる経営者にとって一番大切なことは、日々の「思考」を通じてなんらかの「気づき」を得ることであるとのことです。

この本には77のヒントが書かれています。早速紹介したいと思います。

☆「中長期計画よりも9割成り行き、1割計画」

菅さんは多くの経営コンサルタントが推奨する中長期経営計画よりも短期経営計画のほうが意義深いとされています。「経営とは無から有を作り出すことではなく、有を生かし、的確な選択をすること」と書かれています。

「あらゆる思考を駆使して現状の与件を1%でも生かし切る努力が大切で空理空論の将来像よりも、今、将来に向けての原因を作るほうが得策。そういう意味で中長期計画よりも短期計画を作るほうが会社にとっては意義深い。短期計画は現状という与件をどうするかに焦点が置かれる。会社がもっとも力を入れて考えるべきところだと思う。
企業でも個人でもできることは限られている。今を生かすことしかできない。そうして今を生かす選択肢をいろいろ考えて選択するわけだ。感覚的に成り行き9割、計画1割の会社が望ましいと考えている。」

つまり足元を見ながらどのように前に進むかを考えることと私は理解しました。夢をもつことも重要ですが現状を理解しながらどのようによくしていこうという努力を重ねた人が成功しやすいとのことと思います。「自分の置かれた環境などの前提条件をうまく生かせた人が成功している」とのことです。

以前間接的に聞いた話ですが、ワタミの渡邊会長は「右目で星を見て、左目で地面を見る」と言われていたようです。遠くの目標も見ながらも足元を見ないといけないということです。私は遠くを見るのが苦手でいつも足元ばかり見ていますが、そういう意味でも9割成り行き、1割計画というのは非常にしっくりと来ます。

なお今回の締めくくりとしては私も少し遠くを見て、将来の目標の一つに「逆説の思考」のような本をいつか書いてみたいと思います。