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高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
平成27年1月 Vol.31
新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。私たちも初心に戻りお客様に経理を経営に活用いただくことに注力したいと思います。
■利益とキャッシュフロー
「うちは儲かっているはずがない」といわれるお客様が実は儲かっていたりします。
利益とお金の動きがずれるためです。会計上は未回収でも仕事が終わり請求をすれば売上計上します。そうすると利益となりますが、回収していないのでお金がないということです。同様に在庫が増えたのでお金が減ったということもよくあります。
■サンプル
たとえば今年の取引が売上2件で600万円と400万円とします。それに伴う仕入れが同じく240万円と160万円でした。売上は最初の分は回収しましたが2本目は未回収です。仕入れは全額支払い済です。500万円の資本金で会社をスタートしましたが決算ではどのようになっていますでしょうか?社長の給料と経費で450万円支払っています。
■利益
売上1000万円、仕入400万円で売上総利益(粗利)が600万円です。経費450万円を引くと150万円の利益となりました。
■キャッシュフロー
入金は600万円、出金は240+160+450=850万円で差し引き250万円のマイナスです。当初500万円でスタートしましたが、決算の時点では残が250万円となりました。
資金繰りは上記のとおりですが、この資金収支は以下のように説明できます。
売上1000、仕入400、経費450、利益150。ただし400が未回収なので150-400=-250
普段お金の動きだけを見ている社長はお金が250減ったので250のマイナスと思っていましたが利益は150です。つまり利益とキャッシュフローの両方を把握していなければならないということです。細かいことはともかくこの2つは経営にとって重要な事項です。皆様の会社の試算表を再度見てくださいね。