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事務所通信

平成27年3月 Vol.33

■借入金を返済するには?

すべての会社に共通した課題は売上を増やしたい、利益を増やしたい、税金を減らしたい、借入金も返済したいだと思います。

このうち売上を増やす、利益を増やすは連動していますが、利益を増やしたいということと税金を減らしたいのは相反します。一方、税金を少なくしたいと借入金を返済したいというのも矛盾してしまいます。今回はどのようにこの問題に対処していくかを考えてみたいと思います。

日本は法人税が高すぎるといわれており今後法人税率は引き下げられる方向ですが、概ね利益の35%は税金を払わなければなりません。せっかくがんばって売上、利益を増やしたのに1/3も税金で持っていかれるというのが正直な思いです。

一方で借入金もいずれは返済しないとならないのですが、借入金の元本利息を返済するにも資金が必要です。その資金の原資は税金を支払った後の利益です。前回までに利益と資金が一致しないという話をしましたが、売掛金の増減、在庫の増減など一時的な理由のため、やはり基本は利益が一番の資金の原資です。税金を払いたくないので利益を少なくしたいのもわかりますが、そうすると借入金の残高を減らすのが難しくなります。

■借入金の返済可能額

基本は税引き後利益に減価償却費を加えた額です。これが狭い意味でのキャッシュフローです。これから設備投資を引き、運転資金(売掛金、在庫など)の増減を加味したキャッシュフローをFCF(フリーキャッシュフロー)といいこれが借金の返済可能額ともいえます。

■会社の価値

余談ですが、M&Aなどで会社の売り買いを行うときにもこのFCFが一つの基準になることもあります。これを投資期待率で割り引いた数値が会社の企業価値ともいえます。期待率を10%とするとFCFの10倍が会社の価値といえましょう。会社の価値を高めるためにも大きなFCFがいいといえるでしょう。

結論としてはやはりバランスでしょうか?中小企業の70%は赤字といわれていますがそのため借入返済がなかなか進まないのです。税金もつらいですが利益増加を目指したいですね。