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事務所通信

平成27年10月 Vol.40

■会計がわからんで経営ができるか!

京セラ創業者稲盛さんの「稲盛和夫の実学 経営と会計/日本経済新聞出版社」という本です。帯の表現が気に入ったので購入し読みました。

最近の話題として東芝の不適切会計があります。数年に一度は大きな会社の粉飾決算が問題になります。カネボウ、オリンパスなどが記憶に新しいところです。経営者が保身のためによく見せようというところからきています。

京セラではアメーバ経営という用語が有名ですが小さな経営単位ごとの月次決算も重視されています。私もアメーバ経営の本は過去にも何度も読みましたが難しくてなかなか理解できていませんが、今回あらためて上記の本から学んだことを紹介させていただきます。対外的な会計と経営用の会計の両方ともに重きを置かれています。

「売上を最大に、経費を最小に」「値決めは経営」「会計データは経営のコックピットにある計器盤にあらわれる数字に相当」「いかに正確な決算処理がなされたとしても遅すぎては何の手も打てなくなる。会計データはリアルタイムでなければ何の意味もない」などです。特に遅すぎてはだめというのが気に入りました。

では適切な会計とは何でしょうか?すべての法人は年に1度は決算をして税務申告をしなければなりません。まずはこれが基本です。決算書は本来公開しなければなりませんが現状公開しなくても罰則はありませんのでほとんどの中小企業は決算書の提出先は税務署と銀行です。お金を借りない会社は税務署へ提出のみです。まずは税務署、銀行に見られても問題のない決算書を作るのが基本です。ただし年に一度決算をしめてから1月以上もたってから作成した決算書を経営に活用することはできません。やはり毎月の月次決算が経営に役立つ会計です。

私どもも設立されたばかりの会社さんには数か月に一度ぐらいで試算表を作成していることもありますがやはり基本に戻り毎月データをいただき毎月作成して報告することを進めたいと思います。それを見て少しでも経営者に気づきがでれば会計の価値も出てきます。予算との比較はなかなかできなくてもまずは前期との比較などからでも始めましょう。