高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。
事務所通信
平成28年2月 Vol.44
■リクルート・野村出身者はなぜ優秀か?
以前から思っていたことの一つはリクルートや野村証券出身者にはとにかく優秀な方が多いことです。どちらも「仕事はキツイが成長できるといわれている企業」のようです。私も若いときからこれらの会社はとにかくキツイとよく聞きました。卒業者で活躍している人が多いのはなにか秘密があるように思います。
先日、ワタミ㈱の上場に関わられた㈱TNPパートナーズの呉社長のセミナで呉社長からリクルート出身者がなぜ優秀かの話がありました。「決めることを求められる」のが理由とのことです。ちなみに呉社長によるとワタミ㈱もけっしてブラックではなかったのですが―――とのことです。
私も以前野村証券の方とはよく仕事をご一緒しましたが優秀な方が多かったです。仕事ももちろんできるのですが持っている情報量がまったく違いました。ノルマ達成の営業力もすごいですがアンテナを常にはっていたり、よく勉強もされているなど学ぶべきところが多かったです。
これらの会社は最近ではブラック企業の分類にはあまり入らないようですがブラック企業との違いはキツイという意味では同じでも知的生産性が求められ無理やり創業者の理念集の押しつけなどがないからかもしれません。ただしやはり離職率は高いようです。
■中小企業はリクルート・野村を目指すべきか?
大企業は人がやめても変わりの人はいっぱいいます。つまり一人の人がやめても通常は会社にとってもあまり影響がありません。ただし中小企業はそうはいきません。コア人財がやめると会社の存続も難しくなります。従業員の定着は大変重要です。人が継続して働ける環境が必要です。
そういう意味でリクルート・野村を目指してはいけません。もちろんブラック企業であってもいけません。昨年話題の下町ロケットの佃製作所も夢のため、目標のためには徹夜で仕事をしていましたが決してブラック企業ではありません。
佃製作所を目指すべきなのでしょうか?やりがいのある仕事が一番ですね。私どもの身近なお客様のところでも従業員が長年定着している会社はいい会社が多いです。またそれによって質も向上しお客様満足も高いです。