キャッシュイズキング、キャッシュフローイズクイーン|横浜市港北区鶴見区で税理士は 株式会社CFO 高橋和徳税理士事務所

キャッシュイズキング、キャッシュフローイズクイーン|横浜市港北区鶴見区で税理士は高橋和徳税理士事務所

高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。

事務所通信

令和2年3月 Vol.93

★キャッシュイズキング、キャッシュフローイズクイーン

コロナウィルスで大変なことになってきました。個人所得税の確定申告も4月16日まで延長されました。この時期は税務署に確定申告を行う人が集中するので心配していました。3月2日から小中高校も臨時に休みにしてほしいという国からの要請も過去にはなかったことだと思います。

株価も連日暴落し、経済のほうも中国からのインバウンド景気だったのでこれが一気になくなり、さらに人が多く集まる場所での集会などもなくなると飲食などのサービス業の打撃も相当なものがあります。旅行会社やイベント企画の仕事の人も仕事がなくなります。中国での生産が止まっているので売るものがない会社もあります。

これから企業も倒産が増えると危惧されていますが、倒産しないためには手持ちのキャッシュが重要です。赤字でも資金があって支払いができていれば会社は続けられますが資金がショートすると倒産してしまうのです。

国も緊急貸し出しの準備をしていますが、借入を行う場合も少しでも早く動いたほうがよいと思います。格付けが高くいつでも資金調達できる大企業と異なり中小法人は多少無駄があっても多く借りて現金を多くもっておくべきです。

すでに発注したり、手元にある在庫は早く売って資金に変えるしかありませんが、今後の発注は慎重になったほうがよいかもしれません。逆に中国からの物が来ないことによる品切れもありますが、売るものがない場合もしばらく待つしかないです。その間も給料、家賃、借入金の元本利息の支払いは待ってくれませんのでお金をたくさん持っておくことが必要です。借りようかどうしようかと迷われた場合はまずは借りましょう。

キャッシュはキングでキャッシュフローはクイーンだとどこかで見ましたが、不況期にはキャッシュフロー管理がとても重要です。90年代後半の不況期にキャッシュフロー経営という言葉がはやりましたが、当時今の森田会計検査院長が監査法人トーマツで仕事をされているころに「なぜキャッシュフロー経営という言葉がはやっているのか?」を尋ねて、「不況だからでしょう。」と明快に回答してもらったことを思い出しました。

会社の経理に携わるかたは今こそが力を発揮しなければならないときです。少しでも早く行動に移し今回の危機を乗り切っていきたいと思います。今こそキャッシュフロー経営を行わないと生き残れないのです。我々も発生主義の会計で売上、利益をまずは見ますが在庫が増えていたり、投資が多すぎたり、売掛金の回収が遅れたりすることでキャッシュフローが厳しくなっていることがありますので、キャッシュフローも合わせて確認しなければなりませんね。

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