月次決算をやりましょう|横浜市港北区鶴見区で税理士は 株式会社CFO 高橋和徳税理士事務所

月次決算をやりましょう|横浜市港北区鶴見区で税理士は高橋和徳税理士事務所

高橋和徳税理士事務所が毎月お送りするレポートです。

事務所通信

令和5年6月 Vol.132

■月次決算をやりましょう!

1年前ぐらいから日本実業出版社の「企業実務」という雑誌の「経理用語」のコーナーの執筆を担当させていただいています。その関係で毎月その雑誌が送られてきます。

そのなかに中小企業の管理会計入門のコーナーがあり、「月次決算でタイムリーな情報を提供する」という内容がありました。当たり前の内容ですがあらためて月次決算のことを記載したいと思います。

現状ほとんどの中小企業は決算書の提出先が税務署と銀行のみです。借入のない会社は税務署のみです。そのため年に一度の確定申告のときだけに決算書を作成する会社もあります。夏休みの宿題のような義務のみのパターンです。

日頃月次決算を行わずに年に一度義務として決算書を作るとなると会社も会計事務所もとても大変です。決算後2か月以内にデータ入力や確認などを行わなければなりません。やっつけ仕事になります。計算して多額の税金が出るのに納税資金がないなどということもあります。

残念ながらせっかく苦労して作った決算書はあまり活用されず決算は大変という印象と疲れだけが残り、より経理が嫌いになってしまいます。

先ほどのコラムでも管理会計に必要なのは月次決算とされています。月次決算で数値を見ることにより売上や利益の把握ができます。月次決算の作成をしたあとは比較分析を行います。予算との比較、前年比較などです。比較をして課題を見つけることが重要です。経理は経営のものさしなのでそこでなにか気づきがあればよいのです。

中小法人の場合は予算作成していないことが多いのですが、その場合でも前期との比較は可能です。日頃預金残ばかり見ていて残高が減っているので儲かっていないと思っていたところ決算をしてみて大きな利益になりびっくりなどもよくある話です。

その逆もあります。毎月発生主義(売上の場合は入金時に売上計上ではなく請求時に売上計上)で月次決算を行うことにより業績把握ができます。また月々面倒と思われますが毎月この作業を重ねていくと決算のときも慌てずに短時間でまとめることができます。

会社の規模が小さく取引も安定しており、取引数も少なければ月次決算を行わないこともありますが、会社が大きくなってくればやはり月次決算が必要となります。今後インボイス制度などが始まりますます経理の入力業務の負担が増えてきます。年に1度の決算時にまとめて入力ではとても対応できません。

私どものお客様では月次決算をしている会社が約半数です。決算のときだけ試算表を作る会社は10%ぐらいです。お客様には資料を準備いただき、送付等いただければ月次で対応しますのでよろしくお願いいたします。

年に1度だけ試算表を作成している会社にいきなり毎月月次決算は厳しいかもしれませんが、少なくとも3か月に一度は試算表作成を目指しましょう。そして次のステップとして月次決算もめざしましょう。

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